内田博幸騎手も驚きの成長
先日5月26日開催された目黒記念(GI)の覇者ムスカテール。
前走天皇賞でまったく歯がたたなかった馬が何故突然急成長を遂げる事が出来たのでしょうか。
内田博騎手コメント
「強かったですね。今までにない脚を使ってくれました。自分から動く形を考えていましたが、動けなかったので我慢していたらうまく前が空いてくれて、グングン伸びてくれました」
今回は重賞レースでいずれも高成績を残していた内田博騎手を起用して臨んだのが効を奏しましたね。前回天皇賞 春で散々な結果を出してしまった福永佑騎手へのバッシングが高まっているのが少々気になりますが、文句なしの騎乗でした。
ムスカテールの急成長については内田博騎手も驚きの様子で、秘めていた実力に対し目を丸くしていたようです。この馬の可能性を感じたのはファンだけではないみたいですね。
友道調教師の見解としては
「やはり左回りがいいんだろうね。右回りはもたれてしまうから」
急成長を遂げた直接的な対策は見当たりませんでしたが、要因の一つとしてはマヤノトップガン産駒はやや晩成傾向にあるようです。今回圧巻の強さを見せましたがこれからもっと伸び得る逸材。これからムスカテールの予想を立てる上で貴重な情報となりそうですね。
今までのムスカテール
ムスカテール 牡5歳
栗東(関西)
19戦6勝 [6-2-2-9]
19,642.7万円
前走の天皇賞 春(GI)では全く歯が立たず16着終わりの惨敗。この時の負けっぷりはフォローできないものとなっていて、とても同じ馬とは思えません。ファンの方には失礼かもしれませんが、正直この馬がこんなポテンシャルを秘めているとは思わなかったです。
戦績を見ても目黒記念以前は重賞勝利経験なし。と、大きな舞台では活躍できない馬の印象でした。しかし、当日日本ダービー後のレースという影響もあってか、多くの観戦者の目が一点に集まり見事輝きましたね。
2着と1馬身半差という圧倒的勝利でした。重ねてタイムは2分29秒6のレコードを叩き出し注目が集まっています。レース終盤までは後方で身を潜め、坂下からの猛走は目を見張るものがありました。
レース前に当ブログで注目していた3番人気カフナ(3着)に交わされそうになるも、そこからもう一段階伸びましたね。強かったです。
日本ダービーではディープ・キズナ親子制覇や武豊騎手歴代最高のダービー5勝目と伝説が生まれる感動的なものとなっていましたが、目黒記念はムスカテールの本当のスタートをきったレースとなりましたね。
また、日本ダービーに高額をつぎ込んで大敗してしまった方の中に、目黒記念でなんとか取り戻したとの声もちらほら見られ、某掲示板でムスカテールへの感謝の声が続出していたのが印象的でした。熱狂的なファンも獲得できたでしょうね。
ムスカテール 次のステージは!?
レース後インタビュー時に、宝塚記念出走の可能性を聞かれたところ「オーナーと相談をしてから。まだ分からない」と友道調教師は明言を避けたようです。
やっとついた勢いを逃さずにここでGIレースを勝ちに行く。という流れも順当のように思えます。一方でファンの意見としてはここは更なる成長の為にここはしっかり休んで万全の状態で次走へ臨んで欲しいとの声が比較的多く見られました。
遅咲きの怪物というのは底が計り知れない為判断が難しそうですね。
今後の活躍が楽しみな馬なので無理だけはしないようにして頂きたいです。
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