「天才復活」武 豊騎手
「僕は帰ってきました」
日本ダービーでキズナを見事勝利へと導いた武豊騎手のレース後のコメントです。
掲示板にキズナの勝利が表示された後、東京競馬場に集まった13万9000人の来場者が「おかえり」という言葉の代わりに「ユタカコール」が鳴り響き会場を揺らしました。ファンの祝福に答えるさすが「天才」武 豊騎手のコメントですね。
かつては日本ジョッキーの代名詞として世間的に認知されていた武豊騎手ですが、2010年3月ゴール前での衝撃的な落馬事故以後成績の低迷が続き、「豊は終わった」等冷たい言葉を浴びせられる日々が続いていました。
その為今回の日本ダービーにかける思いは誰よりも強かった事でしょう。
ゴール後に小さく拳を握り勝利を喜ぶ姿は、これまでの苦悩を物語るようで印象的でした。
本当におめでとうございます。
今回の勝利で歴代最多となる日本ダービー5勝目を飾ったと共に、見事な復活劇を果たした武 豊騎手。
鮮やかなレース捌きでこれからも競馬界を盛り上げてくれるでしょう。
2013 日本ダービー 結果詳細
終盤3番人気エピファネイア、8番人気アポロソニックの力比べになり、オークスに引き続きまさかの展開になると思われましたが1番人気キズナ強かったです。日本ダービーの1番人気馬の看板をしっかり守りましたね。ゴール手前熾烈な争いを繰り広げていた2頭を大外から風のように通り抜け、圧巻の勝利でした。
武 豊騎手の呼びかけに一気に加速した姿は、父ディープインパクトの面影を感じた方は私だけではないでしょう。美しい走りで魅了されました。
惜しくもあと一歩のところでダービー制覇を逃した2着エピファネイアに騎乗した福永祐一騎手は
「あと一歩でした…。この馬の有り余る闘志をコントロールすることが出来ませんでした。直線ではいいタイミングで抜け出せたし、グイグイ伸びてくれたんですけど…。自分が至りませんでした」
自らの責任であると本当に悔しそうなコメントを残しました。
日本ダービーという大きな舞台で勝利を目の前にしたとき、突然やってきた大きな風に全てを奪われてしまった気持ちというのはどれほどショックな事なのでしょうか。
今後の奮起に期待します。
キズナの次なる舞台は?
「ディープインパクトが凱旋門賞で負け、彼が引退したとき、ディープの子でいつか凱旋門賞に出たいとずっと思っていました。実現すれば嬉しいですね」
親子制覇を導いた武 豊騎手の次なる目標を示したコメントです。
キズナの父ディープインパクトが果たせなかった凱旋門賞勝利。
3位入選するも、後に禁止薬物検出のため失格。結果も出せずに終わったことが武 豊騎手は心残りのようですね。
キズナはこれから鳥取県の大山ヒルズで放牧に入って英気を養った後、次走は父の忘れ物を取りに秋のフランスへ標準を合わせるそうです。
またこの馬が飛ぶ姿を早く見たいですね。楽しみです。
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