デュランダル。4歳の若さにして急死の理由は!?
7月7日日高町のブリーダーズスタリオンステーションにてデュランダルが他界しました。
JRAホームページ内で突然の急死の理由について株式会社サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ(取締役業務部長)遠藤幹氏がコメントを出していたのでご紹介致します。
「7月7日(日)の16時頃、馬房内で死亡いたしました。心臓麻痺の疑いがあります。エリンコート号を始めとする活躍馬を送り出し、今年も42頭の種付けを行うなど、若くして将来有望な種牡馬でしたので、関係者の皆様には申し訳ない気持ちで一杯です。同馬の冥福を心よりお祈りいたします。」
若くしてこの世を去った理由として、心臓麻痺によるショック死という見解のようです。
種牡馬としてこれからという時だったので、この訃報を聞いた時は耳を疑いました。
個人的に大好きだった馬なので…。
もうデュランダルの面影を残す馬が新しく産まれないと思うと本当に言葉になりません。
現役時代はスプリンターとしては珍しい末脚で、多くの競馬ファンの心を鷲掴みしました。
レース終盤までテレビに入り切らない位置で身を潜め、直線で忍者の如く現れる姿は本当に見ていて惚々してしまうものでしたね。
また、黄色いメンコが特徴的で、タイガーメンコの愛称の代表馬としても有名です。
名前のデュランダルの意味は、不滅の刃。
いつまでも記憶に残る名馬の最後は、ファンの心に大きな傷を残す突然のものとなりました。
ご冥福を心よりお祈り致します。
悲しみに包まれるデュランダルファンの声
ネット競馬掲示板で見られたデュランダルファンのコメントで印象的だったものをご紹介させて頂きます。
ダメだ、涙が止まらないよ。
大好きで大好きで、デュランダルがいたから競馬が好きになった。
とても辛いです。
立ち直れないかも知れない。
悲しい。
アドレナリンがザーザー出ました。あの末脚。
何て華のある、わかりやすいスター性。
他にどの馬も持たない、唯一無二の武器を持つデュランダルですから、これからも一生語り継がれる事でしょう。
名は体を表す、の典型。
あの切れ味は数字以上の凄みがあった。
この馬の走るレースの直線は勝つ時も負ける時でも妙に短く感じてた思い出。
皆思うことだろうがやはり一度府中で見てみたかった。
お疲れ様、安らかに…
デュランダルの持ち味である末脚がファンのみなさんの心に強く残っているようですね。
掲示板を見ていて印象的だったのが、悲しみに包まれた雰囲気だけではなく、みなデュランダルを賞賛し、現役時代の明るい思い出を綴るコメントが多く見られた点です。
この掲示板を見るだけで、デュランダルがどれだけ愛されていたか本当によくわかりますね。
コメント一覧が表示されたパソコンの画面がぼやけてよく見えなくなりました。
いつまで経っても思い入れがあった馬の訃報には慣れないものですね。
一方で、これだけのファンからコメントを寄せられるデュランダルのファンだった事を誇りに思います。
デュランダルのこれまでのデータ
デュランダル 牡4歳
通算成績:18戦8勝 [8-4-1-5]
総獲得賞金:50,323.2万円
血統:サンデーサイレンス×サワヤカプリンセス
こちらは全レースのデータです。
クリックすると拡大表示します。
デュランダルの代表レースとして一番に挙げられるのは、レーザーのように直線を駆け抜けた2003年のスプリンターズステークスですね。
中山競馬場は直線が短い事から、捲くりを得意とする馬にとっては致命的な悪条件と言われていました。
しかし、この馬にとって常識は通用せず、奇跡とも言える走りで人々を魅了しました。
機会があればYOUTUBE等の動画サイトでレース映像をご覧になられてください。
本当すんごいですから、もう。
キラキラしたデュランダルを思い出すと気分が良くなってきました。
いつまでも悲しんでいられませんもんね。
今後は残されたデュランダル産駒への応援に力が入りそうです。
今の所代表産駒としてエリンコートが有名ですが、最近は成績を落としてますね。
父の血を強く引き継ぐ馬はいつ現れるでしょうか。楽しみですね。
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