第74回樫の女王の座は…
先日5月19日第74回優駿牝馬(オークス)が開催されました。
今回のオークスは有力馬揃いで下馬評通りの結果になるとばかり思っていましたがここまで荒れるとは正直驚きでしたね。
結果を見た時は正直何かあったのではないかと疑いました。
最近荒れる傾向にあったとはいえ、まさかの結末でした。
注目のレース結果はこちらです。
2013 オークス 結果
武 豊騎手が事前コメントで秘策ありと匂わしていた通りレース中盤終わりまで、クロフネサプライズの独走で
桜花賞1番人気でありながら4着で惨敗してしまった雪辱を晴らすかと思われたましたが逃げ切れませんでしたね。
最終コーナーを抜けて直線から混戦となり、どの馬が伸びてくるかと息を呑む展開。各馬ラストスパート時のスイッチの入った
走りには執念が見え、牝馬三冠戦の中で一番過酷なレースを物語っていました。
直線半分まで見えない状態が続きましたがその中抜け出したのは、9番人気メイショウマンボ。
このまま終わるはずはないだろうと楽観していていましたが、その勢いは衰える事なくグングン伸びて結果的には2着と1馬身1/4差で圧巻の勝利でしたね。この馬がここまで大きな力を持っていたとは…強かったです。
鉄板と思われた1番人気デニムアンドルビーは3着で終わりました。仕上がりと実績を見れば間違いないように思えましたが、競馬はこれだから難しいですね。
2着5番人気エバーブロッサムは前回のブログで取り上げましたが、「クロスノーズバンド」という馬具をつけた初レースとなりましたが、その効力かどうかの影響はわかりませんが、レース前「変わり身が期待できると思う」とコメントがあった通りまさに化けましたね。
桜花賞組の有力馬と言われたアユサン、レッドオーヴァルは4着、17着と事前ニュースの期待を裏切るまさかの敗北を喫しました。
牝馬三冠を狙っていたアユサン、残念でしたね。今回騎乗した丸山騎手が責任を感じて今後のレースに影響がなければ良いのですが心配です。
まさに「大荒れ」の今年のオークスでした。
「樫の女王 メイショウマンボ」
メイショウマンボ
- 牝 | 3歳
生年月日:2010年2月25日
- 毛色:鹿毛
- 調教師(所属):飯田 明弘(栗東)
- 馬主:松本 好雄
- 生産者:高昭牧場
- 産地:浦河町
- 獲得賞金 2億392万3000円
今回初のGI制覇で、戦績は7戦4勝となりました。
前走桜花賞では抜群の仕上がりを見せていましたが、結果は10着。
元々スロースターター気味のメイショウマンボをオークス向きの馬と武 幸四郎騎手は評していたようで
桜花賞で敗北した夜武 幸四郎騎手はオーナーに直談判し、出走を決めてから静かなる英気を養っていたようです。
納得いかない行き場のない悔しさが今回の爆発に至ったようですね。
小さな波から大きな波へとようやくなったメイショウマンボ。
今回晴れて樫の女王に輝きましたが次はどのような称号を手に入れるでしょうか。今後の活躍が楽しみです。
武 幸四郎騎手の男泣きの理由は…
陽気なキャラクターが印象的な武 幸四郎騎手ですが、勝利インタビューでは感情をあまり表に出さずとも表彰式で松本好雄オーナーの顔を見て今回涙してしまったようです。
幼少時からの付き合いで調子を悪くした時も支えて貰った恩を思い出し堪えきれなかったみたいですね。
「自分はそういうキャラじゃないんだけど、ダメでしたね」と自らコメントを出していました。
こういうやり取り最近多く見られますが何度見ても「ほっこり」してしまいますよね。
気持ちで勝った見事な勝利でした、おめでとうございます。
今年の春はなかなか暖かくならず気温が安定しない不穏な雰囲気を感じていましたが
4月から5月にかけて波乱続きの重賞レース。
春の海の荒れはまだまだ終わる気がしませんね。人気に惑わされないように気を引き締める必要がありそうです。
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